柴犬こちゃの幕末・維新史跡探索ノート

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zoom RSS 『小説 伊庭八郎 征西日記』感想記

<<   作成日時 : 2011/06/28 22:39   >>

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わたしの好きな言葉のひとつ、

「物書きは結局、自分のこだわりについて書くことになるものだ。
自分にまとわりついて離れないこと、どうしても忘れられないこ
と、自分の中にあって解き放たれるのを待っている物語……」
(『クリエイティヴ・ライティング』ナタリー・ゴールドバーグ(著)
小谷啓子(訳))

『小説 伊庭八郎 征西日記』は、伊庭八郎が大好き、というこ
だわりが作り出し、解き放った珠玉の歴史小説短編集です。
画像

















伊庭八郎。
残された肖像などから、憂いに満ちた美男剣士、などという勝
手なイメージがありました。

また、山崎の戦いで腕を切られたという史実から、痛い!
というイメージもあって、彼の像をうまく結ぶことができませんで
したが、この本を読んでよくわかりました。

伊庭八郎のプロフィールは、
本書冒頭の「ごあいさつ」より抜粋させていただくと、

「弘化元(1844)年、下谷(現台東区御徒町)生まれの幕臣。
心形刀流伊庭宗家嫡男のお坊ちゃま、「伊庭の小天狗」「伊庭
の麒麟児」の異名をもつ剣豪です。

好物は甘味、鰻、鯛、天ぷら、酒豪。
義理堅くて意地っ張り、短気だけど単純明快、テンパると切腹し
ようとする典型的江戸っ子。

慶応4年、箱根山崎の戦いで左腕切断の重傷を負いますが、
不屈の精神で渡島し、明治2年戊辰函館戦争で戦死。」

この本には、伊庭八郎の日記をもとにした五つの短編とお
まけ≠フ一編がおさめされています。
幕末の有名な志士や新撰組も登場します。

そして、各小説のあとに「史実の時間」と称して背景の解説や
史跡の説明などがあります。
それがまた小説に厚みと楽しさをくわえているようです。

作者のAkiさんは、素人の小説、などと謙遜していますが、なん
のなんの、そんなことはありません。
十ニ分に楽しめました。

小説は、単に事実や史実を書き連ねていく文章とはちがい、そ
こに書き手個人の創造力を加えることが求められます。
よって、真の筆力が必要になってきます。
Akiさんは読み手が期待する筆力をたっぷりもちわせているよう
です。

感じたことと言えば、
1編目、2編目と読んでいくうちに、歴史小説としての文章がど
んどん進化≠オていくように感じられたことでしょうか。

そして、後半の数編にいたってはプロの書いたものと遜色ない
ように感じられました。正直な感想です。

この本が、作者のめざすイバハチ布教活動≠フ強力な入門
書のひとつになっていることはまちがいないようです。
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは♪

伊庭八郎さんがお好きで本を書かれたのは凄いですね。
伊庭さんのことは詳しくは知りませんが、大阪の散策をした時に『天神祭』にお母様と来られて船の予約がいっぱいで乗れなかったというエピソードを聞きました。大阪にも来れれたお話もあったでしょうか。

ポチ♪
みーおでん
2011/07/01 21:03
こんにちは、みーおでんさん。
コメント、ありがとうございます。

ブログで知って、この本を買いましたので、感想を書いてみました。
伊庭八郎は将軍家茂の上洛に伴って、大阪に行っていますから、いろいろエピソードがあるようですね。
小説にも伊庭の大阪史跡巡り編≠ェあります。
いちゆう
2011/07/02 11:46

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